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京都大学特命教授 博士(工学) DBアジュディケータ 調停人 仲裁人

小規模発電プラントのメンテナンス契約の一人メンバーのDRB

15年間の長期にわたるプラントのメンテナンス契約に設置されたDBの例。これは建設プロジェクト以外にDBが用いられた数少ない例である。

場所 :
日本
発注者 :
日本企業
コントラクター :
日本企業
サブコントラクター :
発電機マニファクチャラーの日本法人企業

メンテナンス契約調印後5年ほどして紛争が山積し、大本が調停人に指名された。当事者の努力によりこの調停で和解が成立した。調停ヒアリングのコーヒー・ブレークに大本からDBの説明を聞いた当事者が、その後のメンテナンス契約履行中に大本を一人メンバーとするDBの設置を合意した。

実際のプラント訪問後、DBの進め方について以下のように合意した。

契約解釈や意見の相違が紛争に発展してから解決するには専門家や弁護士を雇ったりして、時間と費用が掛る。建設契約以外でも長期のメンテナンス契約、IT関連契約、ライセンス契約等にDBを用いると非常に経済的で効率的な紛争予防・紛争の早期解決が実現される。

残念ながら当該契約の当事者名、契約詳細等を開示する合意が得られていないが、以下は担当者からのDB評価である。

We sincerely thank you for all the good guidance and the patient you had during Mediation and the seven DRB’s.  A dispute solving technique I learnt through you is the “Scott-Table (Schedule)”. I believe it is a practical and fair way to lists the arguments, is comprehensive and understandable, and which may, because of this, lead to an agreement acceptable to both parties.

Parties

1. Scott Schedule、英国の裁判所や仲裁で用いられる紛争事項をまとめた表。これは紛争当事者が紛争項目とそれに対するそれぞれの立場、要求金額等を表にして裁判官や仲裁人に提出する。これによって当事者自身も紛争内容を良く理解できるようになる。 back

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